60代のための人間ドックガイド

企業健診とは?

会社員など事業主に雇用されている人は、「労働安全衛生法」という法律により年に1回の定期健康診断が定められています。

短時間で最低限の費用でスクリーニングし、病気を発見しようというものなので、個人個人の状況によって十分でない可能性があります。

人間ドックとは?

検査する項目が多いだけでなく、希望や値段に応じて様々なオプションがあります。最近はホテル並みの豪華でゆったりとした環境で、最新鋭の医療機器を使ってじっくり検査するコースもあります。

検査によっては高額のものがありますが、大切な命を失ってしまったり、大病を患い長期にわたって療養することを考えると、決して高いとはいえません。

現在は、空前の健康ブームで、運動をしたり、食事に気をつけている方も多いとは思います。しかしそれが独りよがりでなく、客観的に健康であるという証拠を得ることが重要です。人間ドックを受けることは、まさに大切な自分自身への投資!未来の自分と大切な家族を含むあなたが倒れると悲しんだり困ったりする人のためにも、より積極的・主体的に自分の健康を維持・増進するために、定期的な人間ドックの受診をお勧めします。

60代男性


60代男性

60代男性の特徴

60歳を迎えても、現在ではまだまだご隠居さんと呼ぶには、若い世代です。
後期高齢者まで15年もあり、人生のイベントがまだまだ残っている60代。
本格的ながん年齢を迎え、ここで大きな病気をすると、医療費や療養費がとても高くつく年代でもあります。この年代は項目だけではなく、定期的に、継続して検査を受け続けるのが重要です。幅費広い検査で発症リスクを押さえておきます。
特に、三大疾病(「がん」「脳卒中」「心臓病」)をしっかりと予防しましょう。
男性では、前立腺癌の危険性が上がってきます。さらに、60代は認知症も心配になってくる年代です。

おすすめの検査

  • オプションで
  • PSA
  • PET検査
  • 全身のがんスクリーニングをおすすめします
  • PSAという血液検査で前立腺癌をチェックすることができますから、忘れずに受けてください。
  • がん検診のPET検査もおすすめです。PET検査では、わずか数ミリメートルの段階のがんを発見することができ、かつ、一度に全身をみることができるため、多くの種類のがんの発見に対して有効性が高いと考えられています。
  • 脳ドックで記憶などの認知機能検査や頭部MRI検査で早目にその兆候を見つけましょう。

日本人は世界でもトップレベルの長寿国ですが、心身ともに健康で長生きすることが重要であることは言うまでもありません。そのためにも人間ドックを利用して積極的に自身の健康を保っていくことが肝要です。

60代女性


60代女性

60代女性の特徴

60歳は還暦です。今の世の中、まだまだ60代女性の力を必要としています。特に子育て世代にとって、元気な60代女性は、知識も経験も豊富で頼りになる存在です。実際に、保育や地域の子育て支援で活躍する60代女性は、年々増えています。一方で、60代は認知症も心配になってくる年代です。頭部MRI・MRAなどで脳疾患リスクをフォローしていきましょう。
また、男性と同様に幅広い検査を継続的に続けていくことが大切です。早期発見であれば予後の改善や進行を出来る限り止めることは可能です。検査結果は毎回入念にチェックをしていきましょう。

おすすめの検査

  • オプションで
  • 脳MRI
  • 脳MRA
  • 認知症などの兆候も早めにチェック

三大疾病(「がん」「脳卒中」「心臓病」)をしっかりと予防しましょう。

  • がん検診のPET検査では、わずか数ミリメートルの段階のがんを発見することができ、かつ、一度に全身をみることができるため、多くのがんの発見に対して有効性が高いと考えられています。
  • 閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすく、転倒したときの骨折の危険性が高くなります。
  • 脳ドックで記憶などの認知機能検査や頭部MRI検査で早目にその兆候を見つけましょう。